英語フレーズを英会話力につなげる効果的な英語フレーズ学習法

英語学習をしていると、「これがいいたい!」、「これって英語でなんて言うの?」なんて思う瞬間が多々襲ってきます(笑)

例えばオンライン英会話や英会話スクールに通い始めたはいいが、あまりに何も言えない!、自己紹介すらままならなくて、妙に気まずいレッスンが続いて嫌になる・・・なんて経験はありませんか?

そんな時の強い味方が英語フレーズ学習です。

英語の習得には以前の記事「初級者が英語学習を始める時に知っておくと効果が高まる3つのポイント」でもご紹介しましたが、インプットとアウトプットのバランスが大切です。

さらには英文法の理解、構文の作り方なども覚えていかなければなりませんが、「今言いたいこの一言」につなげるには相応の時間がかかります。

そこでお進めしたいのが、並行して英語フレーズを覚えていくという学習法です。

当記事では、英語フレーズを英会話力につなげていくための効果的な学習法をご紹介していきます。

英語フレーズ学習法のメリット・デメリット

英語フレーズ学習法のメリット・デメリット
英語フレーズは、一文をまるっとおぼえてさらで言えるようにしてしまえば、すぐに会話の中で使える即効性があります。

特に海外旅行では、会話が必要になる場面、その際に発生する会話がある程度想定できるので、到着から帰国までの場面を想定した英語フレーズを出発前にサクッと覚えるだけである程度乗り切れちゃうというのが、英語フレーズを覚えるメリットです。

ただし、英会話は、自分の言いたい事を一言ぽーんと相手に投げて終わりではありません。

当然、投げた言葉に対して相手からの返答、回答が返ってきます。

会話は言葉の応酬ですから、英語フレーズをピンポイントで覚えていくだけでは、会話を成立させる英会話力には繋がらない・・・というのがデメリットです。

それではこの、メリットを活かし、デメリットを打ち消していく英語フレーズ学習法を順に解説していきます。

英語フレーズで効果的に学習を進めていく3つの学習法

英語フレーズで効果的に学習を進めていく3つの学習法

英語フレーズをパターンで覚える

英語フレーズには即応性がありますので、「今言いたいこの一言」をサクッと覚えてしまえば、すぐに使えます。

例えば、海外旅行の飛行機内サービスで、フライトアテンダントから、

Would you like something to drink?
お飲み物はいかがですか?

と聞かれた際に、「オレンジジュースをください。」と返答するケース。

単にOrange Juice, please. でもいいのですが、もうちょっときちっと言いたいですよね?

この表現は、機内サービスに限らず、レストランや買い物など、海外旅行含め、日常的な場面でも「もらえますか?/いただけますか?」という非常に頻度が高い依頼・注文のフレーズです。

例えば、この依頼・注文にはこれらの英語フレーズが使えます。

I want an orange juice.
オレンジジュースが欲しい。

I’ll(I will have) an orange juice.
オレンジジュースをください。

Can(May) I have an orange juice?
オレンジジュースを頂けますか?

I would like an orange juice, please.
オレンジジュースを頂きます。

最初のI want ~.は「~が欲しい」という一般的な表現ですが、「~頂戴!」みたいなニュアンスなので、家族や友達とのやり取りの中で使う分には問題ないのですが、注文のような場面で使うのはあまり好ましくはありません。

ですので、I’ll have ~やCan I have~. 、I would like ~.などを同時に覚えておけば、丁寧に依頼したい、注文したい場合などカジュアル、フォーマルな場面含め対応することができるようになります。

このように、言いたい内容に応じてカジュアルからフォーマル(丁寧な表現)をパターンで覚えていくと、場面に応じた適切な英語フレーズを使えるようになります。

目的語の組み換えで応用力を養う

I’ll have an orange juice. =「オレンジジュースを頂きます。」という英語フレーズを丸ごと覚えたら、次はこのフレーズの使い回しができるようになると、さらに「言える・伝えられる」ことが多くなります。

この例では「オレンジジュース」を使いましたが、いつもオレンジジュースを注文する訳じゃなくて、ビールだったり、お茶を注文したい場合もありますよね(笑)。

先に紹介したフレーズは、何も飲み物を注文したい時だけに使える訳じゃなくて、当然、ファストフードやレストランでの注文、買物の場面など、日常的な様々な場面で使うことが出来ます。

I’ll have + (欲しいものの名詞)

I’ll have a beer.
ビールをください。

I’ll have a cheese burger.
チーズバーガーをください。

I’ll have a steak.
ステーキをください。

I’ll have this T-shirt.
このTシャツをください。

I’ll haveの部分はそのままで、haveの次につなげる目的語を変えるだけで、「~をください。」の様々な表現が言えるようになります。

飲み物を注文する場合、I’ll have + (飲み物の名詞)となるので、コーヒー、お茶など、自分が好きな飲み物の名詞さえ覚えておくだけ。

この組み合わせ方さえ覚えてしまえば、飲み物の注文に限らず、食事の注文、買物など、様々な場面で使いまわせるパーワーフレーズに変身します。

先に紹介したCanI have~?やI would like ~.のフレーズも基本的に同じ使い方ができるので、「~」の部分に、自分が欲しい物、注文したい品を入れ替えるだけなので、このセットを覚えるだけで、様々な場面で使える依頼・注文の表現が使いこなせるようになります。

英語フレーズを一文単位で単に丸暗記するだけではなく、このように同じ意味合いでもカジュアルやフォーマルな場面に応じた英語フレーズのパターンと使い分け、目的語を変えて自分が伝えたい文を作る構文力につなげていきましょう。

場面を想定した会話応酬と英語フレーズをセットで覚える

メリット・デメリットの項でも言いましたが、英語フレーズをピンポイントで覚えていくだけでも即効性はありますが、会話の応酬力にはなかなかつながりません。

そこで次にご紹介したいのが、一連の会話の流れをシミュレートしたダイアログ(対話形式)で英語フレーズをバリエーションで覚えていく方法です。

ここまで紹介してきたI’ll have ~.を例に飛行機内サービスやレストランでの飲み物の注文を想定して考えていきましょう。

まずフライトアテンダントからこんな問いかけがあるとします。

Would you like something to drink?
お飲み物はいかがですか?

I’ll have an orange juice, please.
オレンジジュースをください。

Sure.
承知しました。

「飲み物はいかがですか?」という問いかけに対して、「オレンジジュースをください。」というシンプルなやり取りですが、このようなダイアログ(対話)を意識することで、どんな問いかけがあって、どのように返答するのか?というイメージがつきやすくなり、単なる英文がリアルな英会話応酬の中で使える活きた英語フレーズとして記憶しやすくなります。

また、注文したい飲み物が決まってない場合、どんな飲み物のチョイスがあるのか知りたいなんて場合もありますよね。そんなケースを想定して、

What kind of drinks do you have?
どんな(種類)の飲み物がありますか?

というような英語フレーズをバリエーションで覚えていくことで、依頼や注文の会話に幅と作ることが出来ます。

もちろん現実の会話では、想定通りの問いかけ、返答があるとは限りませんので、このようなダイアログ(対話)を意識したバリエーションを増やしていくことで、会話応酬力を高めていきましょう。

英語フレーズで学習する英文法

英語フレーズで学習する英文法
日本の英語教育は、実際に使える英語スキルに繋がらないということはもう何年も前から言われていますが、少なくとも中学3年程度の英文法の理解は基礎力として欠かせない要素の一つです。

ただ日本の英文法の勉強って、教科書や参考書に出てくる英文ひとつとっても実際にこれ使えるの?っていうような無味乾燥的な訳がついていたりするので、リアリティに欠けるんですよね(笑)

例えば当記事で紹介しているI’ll have an orange juice.ですが、これを日本の英文法的に訳すとこんな感じ。

I’ll have an orange juice.
私はオレンジジュースを持つでしょう。

直訳バリバリなんですけど、文法的には、「willは未来を表す助動詞」で、「I will ~.=私は~するでしょう。」みたいな訳し方になるので、「オレンジジュースをください。」という使い方ができるとは思えないですよね。

英文法の学習は即応性が低く、日本的な学習方法だとこんな風に実際に使える英語として理解していくにも難があります。

かと言って、英語フレーズの習得は即応性が高いのですが、ピンポイントで覚えていくだけでは会話力、応用力につなげていくのには限界があるので、いずれ壁にぶつかります。

そんな難点を解決してくれるのが、英文法と英語フレーズを並行して学習していく方法です。

例えばwillの使い方。

I’ll do it later.
あとでそれやるよ。

I’ll go to school tomorrow.
明日学校にいくよ。

I won’t(will not) see you again.
もう2度とあなたには会わないよ。

こんな風に例文として口語的な英語フレーズをたくさん覚えていくことで、未来の事柄ではあるんでけど、特にIを主語にした場合、未来時制として未来にフォーカスされた「私は~するでしょう。」的な使い方ではなく、「私は~します。」的な意思を表すニュアンスの方が強い(多い)ということが理解できるようになります。(そもそも預言者でもあるまいし、普通の会話の中で「私は~するでしょう。」なんて言い方はしませんよね(笑))

こんな風に、英文法と英語フレーズを並行して学習していくと、英文のルール、文の作り方という知識として習得した英文法と単に「これがいいたい!」的に覚えた英語フレーズがある時、突然繋がるんですね。

そこが繋がってくれさえすれば、双方の習得に加速がつく上、英語フレーズの習得は同時に語彙力の向上にもつながりますので、英文法と英語フレーズの並行学習は絶対におススメです。

このようにして習得していった英文法と英語フレーズを、オンライン英会話や英会話スクールなどで実践でどんどん使っていけば、さらに応用力、定着力も高まっていきますので、インプットとアウトプットのバランスを取ることも大切ですね。

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