学習効果が高いオンライン英会話の選び方!メリット、デメリットを見極めて正しく選ぼう!
Skypeなどの無料音声通話ソフトを通じて格安でマンツーマンオンライン英語レッスンを提供するオンライン英会話は、安い!手軽!便利!というメリットで、英会話学習に圧倒的に支持されるようになりましたね。
安さの理由は、物価の安いフィリピンで事業を展開し、ネイティブ講師よりはるかに給与水準の低いフィリピン人講師を採用することで実現できる訳ですが、値段は安いんだけど、講師の質は悪く、レッスンも最悪!みたいな口コミもよく見かけます。
値段が安いのはありがたいのですが、学習効果が薄かったら意味がありませんよね。
ということで、当記事では、
- オンライン英会話の学習効果とメリット・デメリット
- 最大効果をあげられるオンライン英会話の選び方
について紹介していきます。
オンライン英会話の経営(日本人向けではなく非ネイティブ圏向け)と運営(講師の採用や研修、カリキュラム策定など)を通じた得た業界の歴史、内情や運営の実態から、オンライン英会話の効果的な活用法を紹介していきます!
オンライン英会話の学習メリット
まずは、オンライン英会話にはどのような学習効果が見込めるのか?というポイントを、メリット、デメリットで考察していきましょう。
メリットについては、大半のオンライン英会話がセールス文句としてうたっていることなのですが、学習者の立場に立って、もう少し掘り下げて考察しています。
格安でマンツーマンレッスンが受けられる
オンライン英会話の最大のメリットは、マンツーマンレッスンが格安で受けられるという点です。
マンツーマンレッスンを街中の英会話スクールで受講しようとしたら、1レッスンあたり数千円、たいていレッスン回数や期間がセットになってるので、初期費用が数万円~かかります。
それを考えたら、マンツーマンレッスンを数百円単位で受けられるオンライン英会話のコストパフォーマンスが高いのは言うまでもありませんね。
値段が安いから継続性を保てる
マンツーマンレッスンが1レッスンあたり数百円、月額払いで考えても数千円程度ですので、予算が立てやすいですよね。
英語の勉強って、学習本を買ったり、実は結構お金かかるので、予算面に無理があると継続できません。
英語、英会話を習得するには、もちろん目指すレベル、目的にもよりますが、やはり時間がかかりますし、何より大事なのは継続性なので、この継続性が担保できるオンライン英会話の値段の安さは大きなメリットの一つです。
自宅で手軽にできるので英語の勉強をルーチン(日課)化できる
大半のオンライン英会話は無料音声通話アプリのSkypeでレッスンを提供していますので、パソコンもしくはスマホ+Skypeがあれば、自宅に限らずどこでもレッスンできちゃいます。
レッスンの受講も予約制なので、自分の普段のスケジュール、学校や仕事の都合で学習のスケジュールを立て、それに合わせて予約を入れればいいので、日、週、月などでルーチン化できます。
英語の習得には先の継続性とこのルーチン化がなりよりも大切なのですが、値段の安さと手軽さがこの2点をカバーしてくれるということですね。
アウトプットの練習・訓練に最適
英語、英会話の習得は、インプット(文法や単語、知識などの勉強)とアウトプット(英語を話す、書く練習・訓練)のバランスが大切です。
日本人が学校で英語を勉強するのに、一向に話せるようにならない、使いこなせるようにならないというのは、このアウトプットが圧倒的に足りないからです。
とはいうものの、「英語を書く」練習は一人でもできますが、「英語を話す」練習は、シャドーイングなど、一人でできないこともないのですが、「会話」となるとやはり話相手が必要で、オンライン英会話登場以前では、高い月謝を払って英会話スクールに通うか、海外留学するしか選択肢がありませんでしたので、この点だけでもオンライン英会話のメリットは十分にありますね。
余談ですが、以前は非常に高価であった海外留学も、フィリピン留学のおかげで、とても手軽に、安く留学できるようになりましたね。
オンライン英会話を活用すれば、このアウトプットの場は簡単に手に入れられます。
値段の安さで継続性、日課性が担保でき、アウトプットの場を手軽に手に入れることができる、この3つがオンライン英会話を活用する最大のメリットです。
オンライン英会話のデメリット
オンライン英会話の歴史は浅く、登場からまだ10年超しか経っていませんので、その間、中小様々なオンライン英会話が立ち上がり、一時期は乱立状態で、質の悪いオンンライン英会話スクールも沢山ありました。
スクールの良し悪しで、前述のメリットがデメリットにもなりかねないというのも事実です。
オンライン英会話スクール選びが難しい
現在ではDMM英会話などの大手が参入したことで寡占化も進み、質の悪いスクールはほぼ淘汰されたとは思いますが、それでも大手だから安心!ということにはなりませんし、現時点においても、実に多くのオンライン英会話があり、初心者からすれば、「どこを選んでいいのか見当もつかない!」という状態かもしれませんね。
この記事のテーマでもありますが、「そもそもオンライン英会話って効果あるの?」という迷いもあると思います。
オンライン英会話スクールの選び方については後述しますが、このあたりの悩みが尽きない点がデメリットの一つと言えるかもしれません。
レッスンあたりの品質が担保されない
前述のスクール選びとも深く関わってくるポイントですが、レッスンの品質は、講師の質、スクールのマネジメント、通話品質が大きく関わってきます。
この点ついては、「オンライン英会話の選び方」で具体的に後述しますが、この3つが必ずしも担保される保証はありません。
特にフィリピン系オンライン英会話の場合は、講師の基礎スキルに大きく依存するケースが多々あるため、簡単に言えば、良い講師に当たれば良いレッスンが受けられるけど、その反対の場合は最悪…ということが起こる訳ですね。
オンライン英会話のクチコミ等を見ても、ある人があるスクールをベタ褒めしてるのに、別の人のコメでは最悪!みたいなのがあったり、同じスクールでも評価が真っ二つで、「このスクールいいの?悪いの?どっち!」みたいな(笑)
どのオンライン英会話を選ぼうともレッスンの品質が必ずしも担保されないという点が避けられないということがあげられると思います。
人気講師は予約が取りづらい
前述しましたが、現実問題として、良い講師、それなり講師というのがどのオンライン英会話には混在しています。
良い講師は当然のごとく品質の高い、良いレッスンを提供してくれますので、おのずと人気が高まり、予約が殺到します。
これはどのオンライン英会話でも、必ず起こる問題でもあります。
フリートーク形式なら、いつも違う講師でもいいかもしれませんが、教材レッスンなどを継続して受講したい場合などは、同じ講師で進めたいところですが、これが人気講師だったりすると、予約が取れない!というのが悩ましい点でもありますね。
レッスン品質が期待できるオンライン英会話の見分け方
数あるオンライン英会話から自分に最適なスクールを選ぶのは至難の業ですね。
オンライン英会話ランキングや口コミサイトも沢山あるんですけど、あくまで総合的な人気度や知名度であったりするので、必ずしも自分に合ったオンライン英会話を探せる保証はありません。
ここでは、最低限のレッスン品質が期待できるオンライン英会話の見分け方を紹介していきます。
講師の質
レッスンを担当する、直接レッスンを提供するのは、予約した講師です。
この講師の良し悪しでレッスンのクオリティが決まると言っても過言ではありません。
レッスンのクオリティが良いということは、すなわち教わることが多い、習得が早いという効果に繋がりますので、講師の質が最も重要といっても過言ではありません。
ただ、初心者が講師の質を見分けるのは不可能ですし、事前にそのオンライン英会話の講師陣の総合的な質を判断する材料もありませんので、各オフィシャルサイトで、以下の点を確認してみてください。
- 講師をどのような基準で採用しているのか?(学歴、講師歴、専門性など)
- 採用率はどのくらいなのか?(〇%)
- 採用後、誰がどのような研修を行っているか?(採用後、定期研修等)
実は、どのオンライン英会話も、採用率〇%、研修を実施し…みたいなことはうたっているのですが、この部分の記述がどの程度具体的に、ページ数を割いてアピールしているか?という点を確認するのがポイントです。
フィリピン英語の実力、フィリピン英語講師の質については、こちらにまとめてありますので、合わせてどうぞ。フィリピン留学を選ぶ前に知っておきたいフィリピン英語5つの真実
スクールのマネジメントとサポート体制
前述の講師の採用や研修システムは、スクール側のマネジメントがしっかりしていなければできません。
ですので、講師の採用、教育面をしっかりアピールできているオンライン英会話は、ある程度マネジメントは機能しているという指針にはなります。
日本人の管理者がきちんと立てられているか?レッスンに不具合があったり、予約時間に講師が現れない…など、不測の事態も起こり得るのがオンライン英会話ですので、サポート体制などがどのようになっているかなどが明確になっていることも条件の一つです。
ホームベースとオフィスベース
オンライン英会話には、特にオフィスを持たず、講師が自宅からレッスンを提供するホームベースとスクールとして専用オフィスを構え、全てまたは一部の講師はオフィスからレッスンを提供するオフィスベースの2つがあります。
このホームベース系とオフィスベース系では、マネジメント体制は大きく異なり、例えば講師の採用や研修面、次に紹介する通話品質等に差が出ます。
必ずしもどちらが良くて、どちらが悪いとも言い切れないのですが、例えば講師の勤怠面、予約されたレッスンをきちんと提供するという最低限のことについても、実はマネジメントがしっかりされていないとできなかったりしますので、この面で考えても、ホームベース系に軍配が上がりますね。
レッスン通話品質の確保
ホームベースのスクールの場合、講師のネット接続環境に依存するため、回線が安定しないなどの影響を受ける場合があります。
特にフィリピン系オンライン英会話の場合、フィリピン全土から講師を採用している可能性があり、地域によっては回線速度が非常に遅い、停電等で回線が切れてしまう等のリスクがあります。
これはホームベースに限らず、フィリピン系オンライン英会話全体に言えることで、オフィスベースであったとしても、そもそもフィリピンのネット接続スピードは非常に遅く、セブのセンター街にオフィスがあったとしても、停電等のリスクもあります。
オフィスベースの方が接続環境の整備はしやすいので、ホームベースかオフィスベースなのかというのは、講師の質やスクールのマネジメント、通話品質という点において、大きな判断材料になるのは確かです。
*ホームベースが必ずしも悪いということではありませんよ。ホームベースでもよい講師と巡り合えれば、それに越したことはない場合もありますしね。
自分に合うオンライン英会話の選び方
前項では、レッスン品質が期待できるオンライン英会話の見分け方を紹介しましたが、レッスン品質が期待できるということと、自分に合うスクールであるか?ということは別の問題です。
ここでは、より学習効果を上げやすい自分に合うスクールの選び方を紹介します。
ネイティブ vs フィリピン人講師
よくフィリピン留学などのクチコミでも見かけるのが、特にフィリピン人の発音に対するもの。
これはフィリピン留学を選ぶ前に知っておきたいフィリピン英語5つの真実の記事でも触れていますが、数あるオンライン英会話の多くのフィリピン人講師全員が、ハリウッド映画に出てくる俳優のような、バリバリのネイティブの発音で話せる訳ではありません。
オンライン英会話はフィリピン留学の学校に採用されるようなフィリピン人は、もちろん学歴や講師歴、英語力は判定されたうえで採用されているでしょう。
英語公用国であるポンテンシャルと物価水準の低さにより、欧米系のBPOビジネス、コールセンターも多く進出してきており、特にコールセンターのエージェントになるには、このネイティブ系の発音や話し方を徹底的に訓練されますので、コールセンター上がりの講師は期待できますが、もちろん全ての講師がそうではないので、そこをこだわる方はフィリピン系ではないオンライン英会話を選びましょう。
但し、ネイティブ系のオンライン英会話は当然料金が高くなること、英語学習という費用対効果的に考えると、必ずしもどちらが高いとは言えません。
特に初心者は、英語の発音以前に、まず文法や語彙力、なによりもリスニング、スピーキング訓練を沢山積むことの方が大切で、ある程度基礎力を付けてから、発音矯正などのレッスンを受けるということもできます。
フィリピン英語訛りが移るかも…なんて心配も口コミで見かけたりもしますが、そこまでひどい発音のフィリピン人はそもそも講師には採用されませんし、それ以前に会話慣れすることの方がはるかに重要でなので、そこを極度に心配する必要はないと思います。
また、フィリピン人講師は、ホスピタリティが高く、陽気な人が多いので、話しやすい、気後れしないでレッスンが受けられるという利点もあります。(もちろん、フィリピン人ならではのデメリットもないことはないのですが・・・そこはスクールのマネジメント体制とも大きく関わってきます。)
ですので、発音という点でフィリピン系を避けるというのは得策ではありませんし、逆にどうしてもネイティブじゃなきゃダメ!という人は24時間オンライン英会話スクール EFイングリッシュライブがお勧めです。
最大手のDMM英会話は、フィリピン講師に加えて世界中から講師を集めていますのでフィリピン人講師以外も選べます。
予約なしで24時間365日好きな時にレッスンができるネイティブキャンプもフィリピン人以外にアメリカ・イギリスなどのネイティブスピーカーも在籍しています。
ちなみにネイティブキャンプは、Skypeを使わず専用のアプリでレッスンを受講するタイプのオンライン英会話です。
格安系のオンライン英会話スタートアップ最大手レアジョブやフィリピン留学も手掛けるQQ Englishオンライン英会話などはフィリピン系オンライン英会話です。
ネイティブ系の24時間オンライン英会話スクール EFイングリッシュライブは、アメリカ・イギリスなど英語圏出身ネイティブ講師が2,000名在籍しており、業界最安値でネイティブレッスンが受講できます。
フリートーク vs 教材レッスン
オンライン英会話のレッスン形態は、フリートークと教材レッスンに分かれます。
どのスクールも大抵教材は用意してあり、基本は教材レッスン形式なのですが、限りなくフリートークに近かったり、リクエストしないときちんと教材レッスンをやってくれなかったりする場合もあります。
オンライン英会話の場合は、講師予約制で、都度講師が変わる可能性が高いことから、街中の英会話スクールのような継続的な教材レッスンが提供しずらいという事情もありますね。
ですので、きちんと教材に沿って継続的にレッスンを受講したいのであれば、きちんとカリキュラム、レッスンコースが設定されているオンライン英会話を選びましょう。
予約の都合で講師が変わっても、きちんと前回レッスンの引継ぎができるシステムを完備しているかどうかの確認も不可欠です。
また、子供向けやビジネス英会話など、学習のレベルや目的に特化したオンライン英会話から選んでもいいですね。
カリキュラム、メソッド系に強いオンライン英会話は、独自メソッドで学習ができるhanasoやDMEメソッド・カランメソッドのイングリッシュベルがあります。
ビジネス系に強いのは、ビズメイツや【BizEnglish(ビズイングリッシュ)】。
子供向けオンライン英会話は、KidsStarEnglishやハッチリンクジュニア、リップルキッズパーク、LEARNie(ラーニー)、hanaso kidsなどがあります。
オンライン英会話の歴史と現状
オンライン英会話は、フィリピン系スクールが圧倒的に多いのですが、これは、物価の安い英語公用国で、英語教育の質が高いというポンテンシャルが評価された結果です。
オンライン英会話、Skypeを使って、インターネット経由でオンライン英会話レッスンを提供するというスタイルは、日系が登場する以前に韓国系企業によって開発されたものです。(フィリピン留学も同様です。)
日本より早くグローバル人材の育成に国家的に取り組み始めた韓国では、日本と同様、国内で英語を教育する環境、体制が整っていなかったため、より安く英語教育体制を構築できるフィリピンに目を付け、オンライン英会話、フィリピン留学というスタイルを開発したのですね。
ビーチリゾートデスティネーションとしても人気の高いセブには、日系が進出する以前から、韓国系フィリピン留学スクールが設立されており、毎年ものすごい数の韓国人留学生がやってきます。
韓国がグローバル化に力を入れるようになり、その後のサムソンなど韓国企業のグローバルマーケットでの躍進などの背景には、フィリピン留学やオンライン英会話がその一翼を担ったというのは紛れもない事実なんですね。
現在では、日系、韓国系、中国系、ロシアなど東欧、南米、中東、ベトナム、台湾など東南アジアなど、多国籍資本による非英語圏向けオンライン英会話がフィリピンに展開されています。
オンライン英会話、特にフィリピン系オンライン英会話については、メリットもあればデメリットもありますが、英語学習者にとっては心強く、上手に活用すればとても効果が高い英語学習ツールになり得ることは間違いありません。
英語学習のツールは、オンライン英会話に限らず、英会話スクール、学習本、英語学習アプリ、YouTubeビデオレッスン、eラーニング、海外留学など様々なツール、選択肢がありますが、どのツールを選択するにせよ、「受け身で教えてもらう」のではなく、「学習意欲を持って能動的に活用する」という姿勢が大切です。